2014年5月11日日曜日

タイヤの真実について(その1)

今まで3回はLinux関連のネタを書いてきましたが、今回はクルマ関連ということでタイヤについて書きたいと思います。

この話、本当はタイヤメーカが書くべきなんでしょうけど、どこも書いてないし誤解を受けているのが非常に多いので。
元ネタは福野礼一郎氏の「超クルマはかくして作られる」から。これに書いてある内容はブリヂストンタイヤ製造部門のエラい方から聞き取りをした内容のため、ネットでよく書かれているものより真実でしょう。

まずは軽いところから
「タイヤは主に空気圧で車両重量を支えている」

当たり前の話だけど、ここが基本です。
わからない場合は風船2個に空気を詰め、それを棒の両端に付けたのを想像してみて下さい。
そして風船を2個とも床においてみたらどうなりますか?床に接している部分がタイヤ、手持ち棒が車軸と見立てることが出来ます。
風船の空気が完全に抜けている場合、棒は空中には浮いてませんよね。

既定の空気圧より不足している場合、タイヤの構造が車両重量の幾分かを支えている可能性があるということになります。
タイヤの寿命を考えた場合やメーカが保証している性能を100%発揮することを考えたら、空気圧はもっと気にするべきですよね。
外国車の場合は乗員や荷物の量に合わせて空気圧がいろいろ書いてある場合があります。国産車に比べ空気圧がクルマに与える影響が高いと判断しているのでしょう。
ちなみに空気圧が低い場合と高い場合はタイヤがその空気圧に耐えられるなら高いほうがちゃんと仕事をするそうです。これは「タイヤが主に空気圧で車両重量を支えている」ことから考えるとその通りです。

自分は最近になって知りましたが、XL規格のタイヤは明らかにインチアップで空気を入れる場所が減ってきた分を空気圧を上げることで対応しようと考えたものです。そうでなければ従来2.0〜2.2MPaでOKと言っていたものを、3.0MPa付近に設定しませんよね。
もしXL規格のタイヤが「空気圧に耐えられるだけの構造でタイヤを軽量化している」としたら、既定の空気圧より明らかに低い場合はタイヤの構造を壊すことになります(ここは自分の想像ですが)。

自分も若い頃、タイヤがパンクしていることを知らずに数十kmほど走り続けてサイドウォールが壊れてしまったことがあります。
という訳でタイヤの空気圧、もう少し良く確認しながら使ったほうがいいと思います。最低でも低過ぎにならないように空気を補充しましょう。

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